信州ぐだぐだハンティング

信州生まれ信州育ち6年間不登校だった社会人一年目のひよっこハンターが、ネットや雑誌や人から聞きかじった情報をもとにアウトドア遊びをした活動日記。

アパート騒動記

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これは私がエアライフルを購入し、自宅保管を始めてから一週間ほどたった9月初旬頃のお話。

 

その日は仕事の打ち合わせが伸びてしまい残業をしていた。

作業もひと段落が付いたのでふとスマホを見ると着信履歴が1件入っていた。

着信時間は19時、発信先を見てみるとアパートの管理人であった。

 

管理人はアパート近くにある家族経営工務店のご夫人。

年齢は50代後半といった感じ。

入居時の挨拶では優しそうで田舎のお上品そうなおばさまといった印象であった。

 

着信が来てから30分ほど過ぎており遅い時間であったが、管理人から電話がかかってくることは初めてのことだったのでとりあえずかけ直してみることにした。

 

「もしもし○○アパート201号室(仮)の五更アヤネです。先ほどお電話を頂いたようですがどういったご用件でしたでしょうか。」

 

管理人

「あ、五更さんね?今日、あなたの部屋と反対の部屋の人の室内灯交換工事を間違ってやっちゃったの。私は業者の人に205号室の工事って伝えたんだけど、業者の人が『鍵があわない。反対の部屋(私の部屋)のはずだからそっちの鍵を渡してくれ。』

と言われたので五更さんの部屋の鍵を渡しちゃった。そういうことだからごめんなさいね。」

 

私は事態が理解できず「はぁ。」と間の抜けた相槌を打ってしまった。

 

そこに丁度上司が仕事の話をしに来たので、再度折り返しの電話をするといって電話を切った。

 

上司と打ち合わせをしている間も管理人の話が頭の中でぐるぐるしている。

 

上司と数分の会話を終えて、いったん落ち着いて考える。

 

家に工事業者が間違って入った?

部屋めちゃくちゃ散らかってるから恥ずかしいなぁ。

掃除をしておけばよかった。

 

ちょっとまって間違って入るってどういうことだ?

なんでカギを渡す?なんで入る部屋を確認しない?

普通工事があるなら事前に連絡しないのか?

 

そうだ今家には実銃があるんだ。

 

ガンロッカーのカギはマスターキーなら肌身離さず持っているけどスペアキーの隠し場所がもしバレていたら?

銃が盗まれていたら?

そもそも挨拶の時にガンロッカーがあるから何か部屋に関することがあったら連絡するように伝えたよな?

 

一気に事態の深刻さに思い至り顔が青ざめるのが分かった。

それと同時に人生で久しぶりに自分は怒っていると自覚した。

 

すぐに管理人に電話する。

 

 

管理人

「はいもしもs」

 

「先ほどお電話しました五更です。先ほどの件を改めて説明をお願いします。」

 

管理人

「だからね、205号室の人から『お風呂場の電気が付かない。入居後保障期間だから管理人さんなんとかして。』ってお話があったの。それで原因を調べてもらうために業者さんに205のカギを渡してお願いしたの。でも業者さんは『鍵が開かない。こちらの書類だと反対の部屋になってるからそっちのカギを渡してくれ。』って言われたの。」

 

管理人

「だからカギを渡して作業してもらって、原因は電球が切れてただけだったみたいだから電球交換をしたの。それで、後になって205号室の人から連絡が来て間違えたことに気が付いてそっちも取り換えたの。」

 

私と相手の部屋は廊下の端と端で図のような感じ。

しっかり部屋番号を確認すればわかるはずである。

 

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管理人

「今回の費用は全部大家さんに請求しますし、あなたの部屋もちょうど電球が切れていたそうだしちょうどよかったじゃない。それじゃあそういうことなので失礼しまs」

 

「ちょっと待てください。なぜ反対の部屋のはずなのにちゃんと確認せずカギを渡したんですか?それに今朝シャワーを浴びた時電気はつきましたよ。」

 

管理人

「でももう交換しちゃったから。」

 

(なんだそれ…)

「そうですか。しかしなんで工事があるときに事前に私に連絡が無かったんですか?」

 

管理人

「でも205号室の人にはしたから~。」

 

「入る部屋番号の入居者に連絡するのが筋じゃないですか?201に入るのに205の人に電話するっておかしくないですか。契約書の特約事項にあるように私の部屋には銃があります。もうこのようなことはやめてください。必ず私の部屋で何か作業があるときは仕事を休んで立ち合いますから。」

 

管理人

「ハイ分かりましたすみませんでしたおやすみなさい~」

 

うそだろ電話を切られた。

 

理解している様子が無く暖簾に腕押しといった印象。

しかも電話を向こうに切られるとは。

 

この管理人にこれ以上話しても埒が明かないと悟った。

私は翌日、朝一番で部屋選びで利用した大手不動産仲介業社さんに駆け込んだ。

 

「かくかくしかじか」

 

担当さん

「それは大変申し訳ありませんでした。しかしこういったトラブルは大家さんと直接お話をお願いしております。こちらとしては苦情として記録をお取りしますが直接管理人とは交渉いたしかねます。」

 

確かにそのとおりである。私も仲介業者には苦情記録を残して貰いたかったために来たのでその旨を伝え、次回何かあった場合引っ越しを検討したいので別アパートの資料をお願いした。そしてこれから大家さんに連絡することを伝えると、仲介業者から大家さんにあらかじめ連絡を入れてもらえることに。

 

 

その日の昼食時、大家さんから電話が来た。

 

大家さんも今回の件では管理人の行動が理解できない様子だった。

 

丁寧な謝罪があり管理人に猟銃のある部屋ということを別としてもそういった対応は今後しないようにと強く話したとのことだった。

 

私も大家さんから改めて管理人に

・錯誤が疑われるなら簡単にかぎを渡さないで欲しいこと

・部屋に立ち入る工事は必ず立ち会わせてほしいこと

 

などを伝えてほしいとお願いした。

 

 (本当は切れている可能性の極めて低い私の部屋の電球が切れていたという恐らく虚偽の報告をしたことも伝えたかった。)

 

今回は仲介業者さんと大家さんの本当に丁重なご対応で心が救われた。

そしてなぜか大家さんにジビエ肉を渡す約束を交わし今回の件は幕引き。

(なおこのブログを書いている現在まで管理人から正式な謝罪は無い。)

 

結論

アパート選びは慎重に!

 

追記

こういった銃所持者に瑕疵がまったく無くても、ご近所トラブルなどに巻き込まれたりしたら、銃砲店への保管依頼をするように言われる場合や自主返納を進められたり、最悪の事態で猟銃の盗難や事故が発生した場合は逮捕される可能性があります。いろいろな安全対策を取りましょう。

 

(アパート騒動記 終)