信州ぐだぐだハンティング

信州生まれ信州育ち6年間不登校だった社会人一年目のひよっこハンターが、ネットや雑誌や人から聞きかじった情報をもとにアウトドア遊びをした活動日記。

ジビエ料理を作ろう!(コガモの塩焼きと鴨だしソバ篇)

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2回目の出猟の午後。

 

初めての単独猟でゲットしたコガモ

調理法をネット検索する。

科学万能の時代万歳である。

 

調べるとコガモマガモに並ぶおいしいカモだという。

ヒヨドリの時に作った

“自分で獲った鳥は必ず塩焼きで素材の味を確かめる”

マイルールがあるため半分は塩焼きに決定。

 

 

体長が小さいため肉の量は少ないが良い鴨ダシが取れるため汁物がうまいらしい。

鴨の汁物か……

 

……ソバしかない!!!!!!!!!!

 

さて料理も決まったところで捌き始める。

 

使い捨てのマスクと手袋を装備

まずは内臓を抜く。

肛門(鳥類は総排泄腔というらしい)に縦に切り込みを入れ指で内臓を引っ張り出す。

 

内臓は一切傷ついていないため臭いはしない。

腸がすべて出ると次いで胃袋、砂嚢(すなぎも)、肝臓、心臓(ハツ)が取り出せる。

 

今回はすなぎもとハツを食べてみることにした。

 

次に羽根をむしっていく。

皮が意外としっかりしているのでプチプチ抜ける。

 

翼にワンポイントで入っているジェイドのようなグリーンがとてもきれいだ。

これはクジャクの羽根のように羽根の表面が凸凹しておりそれに光が反射することで色が見える構造色というものらしい。

 

すべての羽根を抜き取り、残った羽毛はコンロであぶって除去する。髪の毛の燃えたような独特の臭いが立ち込める。

羽根をあらかた除去した姿がコチラ。

 

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脂はそこそこ乗っているようだ。

残ったうぶ毛を根気よく抜いていく

 

そしていよいよお肉にしていく。

 

胸骨に沿ってまず1本切り込みを入れ、そこから外に向かって剥がすように胸肉を外していく。

 

手のひらの半分ほどのサイズの胸肉が取れた。

 

塩焼きはこの胸肉を使うことに。

 

残りのモモ肉と骨はソバにすることにした。

 

むね肉、すなぎも(写真左)、ハツ(写真右)は塩焼き用にぶつ切りにして串に刺してグリルの中へ。

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モモ肉は長ネギの葉っぱと鍋の中へ

 

グリルの中ではじうじう脂の焼けるいい音が。

 

ソバつゆもダシが出たところで味を調えてソバを投入。

焼いた松本一本ネギを乗せて完成。

 

塩焼きもちょうどいい焼き加減でグリルから取り出す。

 

 

見た目も香りも期待が持てる。

いざ実食。

 

まずは胸肉の塩焼き

 

うまい。・・・うまぁああっぁぁぁあああああい!!!!!

 

あとから旨味が来る系のお味。

皮つきで焼いたのが正解だった。

脂も思っていた以上に乗っている。

 

お次はハツとすなぎもを。

 

独特な触感で噛みごたえが楽しい。

嫌な臭いも全くしない。

 

お次は鴨だしソバ。

鴨の透き通った脂が汁に浮いている。

 

まずは汁から。

うむ。鴨のだしがしっかり出ている。

 五臓六腑に染み渡る…

 

ソバを啜る。

うまい。

惜しむらくはこのソバが乾麺だということ。

 

やはり生めんで食べたい。

知り合いががソバを打っているので今度頂戴しに行こう。

その時はコガモか、青首を!

 

ねぎも焼いたことで香ばしさと甘みがいいアクセントになっている。

 

気付くと汁まで飲み干し完食していた。

 

コガモ、うまい。

 

見かけたら優先的に獲ることを心に決めた夕餉であった。

 

ジビエ料理を作ろう!コガモの塩焼きと鴨だしソバ篇 終)