人生初のハンティングへ!!パート2
濃い霧のなか愛車のヴィヴィオビストロでトコトコ向かう。
霧が出ると姿が隠せるのでいいとどこかで聞いたので少し期待しながら待ち合わせ場所に到着。
先輩はやはりすでに到着しており遅れたことを謝罪すると「それより川を見てください。いますよ。」と。
待ち合わせ場所はハンティングポイントのちょうど対岸で両岸にカモやカワウがたまる場所。
確かにこちら側に数羽カルガモがいる。
こいつらを撃っていいのか聞くと「対岸の方が回収が楽なので対岸に回りましょう。」と言われ、いざ先輩の車で対岸へ向かう。
少し下流にある橋を渡り対岸側に到着。
いる。
一気にアドレナリンが出るのを感じた。
先輩と静かに素早く準備を整えカモたちにバレないように射撃ポイントへ。
私はエアライフル、先輩は散弾銃なので、
まず私が遠距離から狙撃して飛んだところを先輩が落とす作戦。
約50mの場所に伏せ、弾を込めて、狙いをつける。
先輩もポジションについた。
スコープをのぞく。
頭の中では(これが初撃。ここからハンター人生が始まる。これから何百、何千、何万発撃つ、すべての始まりだ。)などと自分で緊張するようなことを考えてしまう。
案の定手が震える。
スコープのレティクルがブランコのように揺れる。
心臓の鼓動が邪魔に思えた。
静かに、少し大きく白い息を吐く。
…ヨシ!
落ち着いてもう一度スコープの中に獲物を見る。
あの顔と羽根はカルガモ。
撃ってヨシ。
距離は約50mだからゼロイン距離と同じだ。
真ん中に撃てば当たる。
いやちょっと待て、本当に射撃場で合わせたゼロインはあってるのか?
移動中に狂ったんじゃないか?
そんな考えを巡らしていると先輩が(はやく撃ってよ…)といったオーラを出しているのに気づく。
一拍おいて一羽のカルガモをスコープの真ん中に入れて、撃った。
果たして5.5㎜、16grの鉛合金弾は吸い込まれるようにカモの約10㎝横の水面へ着弾。
瞬間、
カモが、
カモたちが飛びあがる。
5羽は飛びあがった。
そこへ先輩がすかさず追い撃ちをかける。
パーン!パーン!パーン!
薬室と弾倉内の3発すべて撃った。
墜ちない。
先輩と顔を見合わせ苦笑い。
二人でそそくさと片付けて次のポイントへ向かった。
(人生初のハンティングへ!!パート3へ続く)