信州ぐだぐだハンティング

信州生まれ信州育ち6年間不登校だった社会人一年目のひよっこハンターが、ネットや雑誌や人から聞きかじった情報をもとにアウトドア遊びをした活動日記。

教習射撃!!パート2

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受付で今日使う分の散弾実包50発を受け取る。

 

今回はスキート射台で行うようである。

スキートとは、

半円形に並んだ8か所の射台からクレーを撃つ競技で、射台にあるマイクでプーラーさんに声で合図を送ると、赤い場所から左右一枚ずつと同時に二枚、決まった順番でクレーを出る。それを一枚につき一発で撃ち落とす競技である。

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猟友会は基本的にこれで練習をするらしい。

 

今回は指導員が指示した射台のみで飛んでくるクレーも楽な方向のみらしい。

 

受付時に渡されたゼッケンの番号順で試験を行うとのことでA氏、私、B氏の順番となった。

 

指導員

「25発で交代していきます。一回目の25発は練習です。最初の二発は反動に慣れるためにとりあえず撃ってみてください。足元にマイクがあるので自分のタイミングで声を出すとプーラーさんが的を出してくれます。今日は2枚以上割れば合格です。1番と7番の自分の後ろから出てくるクレーが楽なので多めにそこで撃ち、難しい4番5番はやりません。銃に装填するとき弾は必ず一発だけ入れるようにしてください。さぁ頑張りましょう。」

 

とのこと。

まずは箱にきれいに詰められている散弾実包をベストのポケットの中へ。

初めての実弾に手が震え、数発取りこぼしてしまう。

 

慌てて拾い大きく息をつく。

 

 

弾が25発ポケットに入れたことを確認して箱をつぶす。

 

 

指導員から銃を預かりAさんが射台に入る。

緊張した面持ちで銃に弾を一発込めて構える。

 

 

 

 

トカァァン…

ポンッ

 

スチャ…

 

トカァァン…

ポンッ

 

耳栓のおかげでマイルドになった銃声が耳に入る。

撃った後に銃を折って廃きょうすると空薬きょうが間抜けな動きで飛んでいく。

 

以前見学に数度来ていたこともあり慣れてはいるが、やはり普段聞かない炸裂音に体が強張る。

 

 

そして撃ったA氏はというと。

 

にやにやしている。

すごくにやにやしている。

 

40代だろう大柄な成人男性が新しい虫取り網を買ってもらった虫好き少年のような顔をしている。

 

ものすごく顔がキラキラしている。

 

 

指導員「それじゃぁ1番射台に入りましょう。的の少し先を狙って撃ちましょう。」

 

A氏は気を引き締め直したようでしっかりとした面持ちで射台に向かう。

 

1番では6枚撃つらしい。

 

A氏「ハイッ」パカーン!

  「ハイッ」…カシャン

  「ハイッ」…カシャン

  「ハイッ」パカーン!

  「ハイッ」…カシャン

  「ハイッ」パカーン!

 

外れたクレーが最後に壁にぶつかり割れる音がむなしい。

 

A氏は隣へ。

~~~~~

 

結局A氏は合計10発当てていた。

 

1番6発

2番4発

6番4発

7番残弾全部

 

の枚数を撃っていくらしい。

 

しかしA氏、ものすごくうまい。

 

クレーは数度見学していたがその時でも10枚以下の人はいた。

 

ものすごいプレッシャーである。

この時ふと先輩が「教習射撃で2枚以下なら罰ゲームですわ。」と、

言っていたことを思い出す。

 

頼む冗談であってくれ。

 

A氏が25発撃ってしまったので次は私の番である。

 

 

腰のベルトにぶら下げたタオルで手汗を拭く。

寒いはずなのにびしゃびしゃである。

 

銃架にかかっている銃を手に取る。

…重い。

さっきは軽く感じたのに。

 

心臓がバクバク暴れまわっているなか私は「ジッポウナシ!イブツナシ!」と素っ頓狂な鳴き声を上げ、開放したまま1番射台へ。

 

 

(教習射撃!!パート3へ続く)