信州ぐだぐだハンティング

信州生まれ信州育ち6年間不登校だった社会人一年目のひよっこハンターが、ネットや雑誌や人から聞きかじった情報をもとにアウトドア遊びをした活動日記。

教習射撃!!パート3

 

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まずは反動に慣れるための2発である。

 

上下2連銃は先に下から弾が発射されるので下に一発込める。

 

 

案外スポッと入った。

銃口が空を向くようにガッチャンと閉める。

 

 

前方の山肌に向けて構える。

用心がねに人差し指を添わせる

 

銃床をほっぺたに押し付けるように構える。

 

フーッ…

覚悟完了

 

引鉄に指をかける

 

 

ドガン!!!

「ウフヒュッ!!」

変な声が出た。

 

爆発音とともに小突かれたような衝撃。

肩幅に開き斜に構えていた前足(左足)が浮いた。

 

止め金を外して銃を折る。

ポンッと頬の横を空薬きょうが飛んでいく。

 

銃身の中に白い煙が渦巻いている。

硝煙の凄く良い香りが鼻腔をくすぐる。

 

ポケットから2発目を取り出し再装填。

 

先ほどと同じように構える。

今回は少しボディバランスを前に。

 

 

ドガン!!!

「ウェヒッ!」

 

変な声が出た。

 

が、今度は足も浮かずしっかり撃てた。

 

自分でもわかる。

今自分は笑顔になっている。

さながら新しい虫取り網を買ってもらった虫好き少年のような顔だろう。

 

指導員「はいじゃぁ自分のタイミングで的を出して撃ってみよう。最初の3発は後ろから向こうに飛んでいきます。残りは向こう側からこっちに飛んできます。照星の上にクレーが乗ったように見えたら引鉄を引きましょう。」

 

逃げていくのか。

難しそうだ。

 

弾を装填し銃を構える。

背後から3枚か…

 

銃口でクレーが飛んでいくであろうコースを数度なぞる。

 

 

 

 

「アーイ!」  パカァン!

 

当たった!!

脳内麻薬が出てくるのが分かる。

 

廃きょう。

再装填。

 

 

「アーイ!」 パカァン!

 

ポンッ!スチャ…

 

「アーイ!」 パカァン!

 

 

最初の3枚はなんと全部当たった。

何だこれは。

めちゃくちゃ楽しいぞ。

 

指導員

「センスあるねー。1番の人もそうだけど今日は当たり日だわ。」

 

 

すかさずほめてくれる指導員さん。

私は単純なので素直にうれしい。

 

 

次は向かってくるようだ。

 

 

 

「アーイ!」 パカァン!

 

当たった!!と思った途端。

 

ピチピチピチ!!っとクレーの破片が顔面を襲う。

 

幸いうまく当たり粉末状になったこと、帽子と眼鏡をつけていたことで大事なかった。

 

この位置で割ると破片を食らうようである。

これは保護用のアイウェアは必須であるように感じる。

 

気を取り直し続ける。

 

「アーイ!」ドカァン!…カシャン

 

「アーイ!」ドカァン!…カシャン

 

 

残り二枚ははずれ。

 

隣に移動する。

ここからの236番射台はクレーを追いかけるため銃を横に振る動作が必要になり難易度が上がる。さらにクレーの少し先を予測して弾を『置いておく』らしい。

 

ムツカシイ。

 

最初は左から2枚残りは右から2枚。

「アーイ!」 パカァン!

「アーイ!」 パカァン!

 

 

次は右。

 

「アーイ!」ドカァン!…カシャン

「アーイ!」ドカァン!…カシャン

 

右から飛んでくるのが難しい。

 

その後も何とか撃ち進み結果は13枚。

7番の後ろから出てくるクレーを6枚割れた。

 

撃ち終えて「実包ナシ異物ナシ」としっかりと銃の確認をしてから銃架におく。

 

(この掛け声は銃の薬室や弾倉内にまだ弾が入っていないか、次に撃つとき故障の原因になるようなゴミはないかのチェックである。声出し大事。)

 

 

クレー射撃

こんなに楽しいものだったとは。

 

 

今までは狩猟の練習でたまーにやろうかと思っていたくらいだった。

しかし、めちゃくちゃ面白い。

時間(とお金)の許す限りやりたい。

 

この時はあまりにも興奮していてB氏の結果を見ていなかった。

ごめんなさいB氏。(それでも10枚ほど割っていたはず。)

 

 

 

そして二周目。

指導員

「これから本試験になります。さっきの結果も勘案していますが、これからの25発で確実に2枚以上撃ってください。」

とのこと。

 

 

 

A氏が撃つ。

「ハイッ」…カシャン

指導員

「ここはもう一枚反対を撃ったら移動しましょう。」

 

「ハイッ」…パカーン!

 

移動

 

「ハイッ」…カシャン

指導員

「ここも次で移動です。」

 

 

どうやら初撃を外すと先程の枚数は撃たないらしい。

一番楽な7番で多く撃たせたいようである。

 

結局A氏は初撃を123番で外したが後半は持ち直し、結果は16枚。

 

指導員も驚いていた。

 

なんでも今日のような教習射撃で渡された50発を撃ち、一発も当たらない人が年に1~2人いるらしい。

 そうなると別日に再試験らしい。

 

この流れで私も続こう。

 

銃架にかかった散弾銃を持ちあげ「実包ナシ!異物ナシ!」

 

 

銃を抱えて1番へ。

 

結果、すべての初撃を当てて18枚。

やったぜ。

 

あとに続いたB氏も14枚。

 

終わってみれば指導員が「今日は当たりの日だったなぁ~。アドバイスしなくていいから暇だったわ。」というほど受講者全員文句なしの合格だったようである。

 

 

最後に皆で結果をたたえ合い解散となった。

 

 

 

この日から今まで以上に散弾銃を強く待ち望むことになったことは言うまでもない。

 

 

(教習射撃!! 終)