新しい散弾銃たちとの出会いパート2
Aさんにああ言われたが、さてどういう銃にしようか考えた。
最初に買った空気銃のストリームライン2、レミントンM870、サベージ220F、があれば狩猟に関しては鳥撃ち、大物猟とどちらもできてしまう。
それならばいっそのことクレー射撃用の銃を買ってしまってはどうか。
ただ新品はお財布には厳しいしあくまで趣味の範囲で楽しむので中古でお財布にやさしいもので・・・
散弾銃の種類はレピーター式、ボルト式、上下二連式、水平二連式、自動式が主である。
M870はレピーター式なので一発撃つたびに先台を動かして廃きょうと装てんを行うので若干クレー射撃では遅れが出る。
220Fは使う弾の関係上クレー射撃はほぼ不可能である。
そして同じ作動方式の銃よりはまだ持っていない種類の上下二連、水平二連、自動式のどれかから選んでみる。
今回の銃はクレー射撃専用にするので、クレー射撃では一番ポピュラーな上下二連式を購入することにした。
とりあえず良くお世話になっている某銃砲店へ。
実銃の他におもちゃのエアソフトガンも扱う面白いお店である。
とりあえずショーケースに並ぶ上下二連銃を見つめながら店員さんにどれがいいか聞いてみる。
店員さん「クレー射撃用の上下二連は競技によってストックの形状が変わるよ。特にストックの長さが重要になるよ。」とのこと。
私は166センチと小柄なので、短いストックがいいとのこと。ちょうど良さそうな店内にある3丁を見繕って持ってきてくれた。
最初に見せてもらったものはSKB社製スキート固定チョークのもの。
傷は少ないが、先台から銃身にかけてのラインや全体のバランスがいまいちでM870をはじめて見た時のような“ときめき”が感じられない。
2丁目はブローニング社製トラップ用固定チョーク。こちらも同じくなにか間延びした印象を受ける見た目。プルレングスも若干長い。
微妙である。
そして最後の一丁を見てみる。少し濃い赤色をした先台と銃床、刻印には「WINCHETER」とある。ウィンチェスターと言えば西部劇やターミネーター2でシュワちゃんがバイクに乗りながらクルクルしていた銃を作ったメーカーである。詳しく聞くと日本のニッコーというメーカーがOEM生産していたモデルらしい。確かにバットプレートには「NIKKO」の文字が。
店員さんがその銃の銃身長や特徴などを説明してくれる。
店員さん「前のオーナーさんは結構適当に扱っていたようで山傷や錆が出始めちゃってるね。狩猟用チョークということでモデチョークとフルチョークになるよ。安全装置で最初の一発が上から出るか下から出るか切り替えられるよ。」とのこと。
確かに少し傷が目に付くがそんなものはどうでもいい。
その最中に私はさっきの2丁には感じなかった“ときめき”を強く感じていた。
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数分後、私は夢見心地で申請に必要な書類を手にしつつ店を後にしていた。
(新しい散弾銃たちとの出会いパート2 終)